線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

2023-01-01から1年間の記事一覧

持田駅暮色

前回訪れて気になった行先案内器、それが夕刻に点灯するのか否かを確かめるため、夕日を背に武川から向かった。 それは期待通りに灯っていた。かすれた文字の「うらぶれた感」が愛おしくさえ思えた。 フォントは洒落た現行モノだけれど、昔ながらの立ち姿で…

おくればせの武川ギラリ

2週間ほど前に初めて降りた武川。武川の名は「武川のギラリ」で知ってはいたが、これまでずっとトライすることは無かった。今回、折角熊谷まで来ているので初めてその場所に立ってみた。 16時、西に傾いた陽射しがオレンジ色を徐々に増す頃、その側面をキ…

整然と古枕木

これまで全く気にかけることの無かった景観が、ある時俄然気になってしまった。それは下り上越新幹線が熊谷駅に差し掛かる直前の眼下、高崎線をオーバークロスした秩父鉄道が大きくカーブして熊谷駅へと進入していく場所だ。 見れば築堤の周りには古枕木を使…

銀色電車

色々なカラーリングで目を楽しませてくれた元国鉄101系が引退し、銀色電車ばかりになった秩父鉄道。自然と足が遠のいていたが、先般、久しぶりに訪ねると旧三田線の5000形がカッコ良く思え、あらためてカメラを向けてみた。 以前はその強面の面構えに…

白つばめ

TEPPAKUの「ロクイチ様」に「つばめ」のHMが取り付けられたと聞き、(迷った挙句に)秩父鉄道からの帰り道に大宮で途中下車したのは10月のこと。 それは白というよりクリーム色がかっていたし、ところどころに傷もあって過去に使用された雰囲気が…

持田駅

熊谷の先の羽生方面に向ってふた駅目、イイ感じのホーム上屋が見えたので降りてみた。 大麻生駅と似ているが幅も長さもひと回り小さく、小ぶりな感じで可愛いらしく見える。 方面案内の標識が実に渋い。ガラス製の行燈で、塗料で文字が書かれているのだが、…

武川駅

武川から三ヶ尻まで貨物線が出ており、電気機関車が駐泊しているようなので行ってみた。 駅舎は2階建て。大きな駅名サインが特徴的だ。 出札窓口の運賃表。山手線内(大昔で言う東京電環)の丸い路線図が懐かしい。 茶や青い電気機関車を眺めながら電車を待…

大麻生駅

秩父鉄道の熊谷から羽生間はこれまで乗ったことがなく、また熊谷から寄居間は確か過去に1~2回乗っただけというほぼ未知の区間。そんな区間に木造駅舎があると知り大麻生駅に降りてみた。 こじんまりとした佇まい。北向きのため日中は逆光のようだ。 大分…

秩父鉄道熊谷駅

久しぶりに秩父鉄道へ、しかも普段は東飯能から西武線経由で行くことが殆どなので、熊谷駅に立つのは何年ぶりだろうか。 新幹線停車駅のきらびやかなコンコースを降りた先は時が止まったよう。東武熊谷線のキハを訪ねた時以来かも知れない。 筆字で行田市・…

平間駅

南武線に出向いたついでに、折角なので普段降りることの無い平間に寄ってみた。 改札を出た目の前が商店街の通りとなっており、東京城南地域の私鉄っぽい雰囲気。 駅構内の跨線橋も片側のみの階段。雑然とした吊看板も私鉄っぽい。 駅のすぐ脇には踏切があり…

浜川崎支線 旧国のころ

極めて地味な浜川崎支線だが僅かばかりのスナップがある。 (1971/5/5 浜川崎) 気品さえ感じるクモハ11の前面。 (1977/9/28 尻手) ↑と同じ浜川崎方だが、これはクハ16で切妻形前面。 (1980/11/11 浜川崎) あの駅名標を窓越しに。2個づつ仕切られた…

127系デビューってことで

浜川崎支線に行ってみた。 まずは尻手駅にて。ずっと昔に新潟で会って以来の電車だけれど、「お古」というより「新車」のように見えてしまった。 浜川崎へ。大昔にもこんなカットを撮った気がするが、あの頃は手前の柵は無かった。 車内をスナップ。吊広告が…

矢向駅

南武線は私鉄南武鉄道を戦時買収した路線故に、私鉄時代の雰囲気がどことなく残っている。ターミナルの川崎から二つ目のここに小規模の電留線があるのもその一端。 ホームの目に前に留置されている電車。 そんな電車を眺めていると、そこはかとなく鉄心が刺…

浅草から業平橋

この日は、なんとなく東武線の浅草へ。 浅草駅を発車した下り列車は右急カーブで隅田川に架かる橋へと向かう。 ホーム先端の階下には神田駅あたりを思わせる鉄骨支柱。 この架線柱は鉄骨というより鉄柱。いかにも頑丈そうな橋脚の向こうには「ムサシ」の塔が…

北恵那鉄道 -2-

駅構内にはまさに古色蒼然の言葉がふさわしいような電車がたむろしていた。 車庫に佇む560形。転轍器さんのブログで紹介されたカットと同じ場所だ。 デ2 1924年製デ1形4両の内の1両で唯一の生き残り。 ク81 1936年製 三河鉄道と名鉄を経て…

北恵那鉄道 -1-

先ごろ転轍器さんのブログで北恵那鉄道に触れられていた。(こちらの記事)ワンカットのみのご紹介だったが、その写真を拝見しながら廃止間近の夏の終わりに訪れた日のことが一気に蘇って来た。 あの頃の北恵那鉄道は訪問しずらいことで有名だった。朝と夕方…

松江駅「やくも」離合

夕刻19時の少し前に上下の「やくも」が離合する。発車時刻にズレがあるものの、出雲市方が単線のために両者が顔を合わせるはずなのだ。 18:53発下り「やくも19号」が18:47頃到着。 18:56発上り「やくも30号」が18:51頃到着。 同じ…

玉造温泉駅

出雲坂根や備後落合にも出向きたいが、行ってしまうと帰りに難儀するので止む無く駅巡りを終える。木次、宍道と乗り継いで玉造温泉駅に到着。朝、宍道に向かう際、ホーム上に気になるものを目にしたので降りてみたのだった。 山陰を代表するような有名観光地…

亀嵩駅

亀嵩と言えば蕎麦。折角なので食してみたいと思った。 ホームに面した亀嵩の大きな看板をあとに1456Dが発車して行く。 改札口脇には通常の形態の駅名標もあった。 駅に間借りというよりは駅舎そのものが最早蕎麦屋さんと言った感じだった。かつお出汁の…

出雲横田駅

先のツアーで「この駅には大きな注連縄があります」との観光案内を耳にしたものの、車内からではそれ自体を見ることが出来なかった出雲横田に着いた。 反り返った屋根が堂々とした構えの、神社建築を思わせる駅舎だ。 大きな注連縄、墨痕も鮮やかな駅名看板…

下久野駅

出雲八代から下久野に戻る。少しでも効率よく巡りたいと思い、列車ダイヤ上を単に段落ちせずに上下する行程を考えた。 この駅もまた八代同様に手入れが行き届いていた。事務室内は地域のコミュニティの場になっているようで、中からは明るい話声が聞こえてい…

出雲八代駅

宍道から1445Dで木次に向かう。木次から9445Dに乗り継ぐ訳だが、1445Dがそのまま列番変更となった。この9445Dは、「トロッコおろち号」が運転されない日のみ運転の列車でもある。 出雲八代に着いた。5月のツアーの際に車内からスナップ…

宍道駅

松江始発の宍道行131Dに乗る。松江発車後直ぐに雄大な宍道湖が車窓に映った。朝日を受けて対岸のホテルも見通せた。先のツアーで泊まったホテルを目で追ってみた。 宍道に着いた。131Dは木次線の車両だったので、このまま木次線内に入るのかと思ったが…

松江駅にて

新幹線型の高架駅となっている松江駅。あまりに味気ないホームなのだが旅の記録にスナップした。 上り「サンライズ出雲」到着。 のびのび座席の小窓がズラリと並ぶ。 先頭7号車で最後部が1号車。岡山で待つ「サンライズ瀬戸」の後部に連結し、東京へ向かう…

旧法勝寺線車両

再び米子に戻り、駅から徒歩10分ほどの場所に保存展示されているという、旧日ノ丸自動車法勝寺線の車両を見てみることにした。 駅前の喧噪を離れ、落ち着いた感じの住宅や元気を失った感のある商店の並ぶ通りの広場にそれはあった。 屋根付きであり保存状…

御来屋駅

今年の初めだったか山陰本線御来屋駅が山陰地方最古の駅だということを知った。その後5月に参加した観光ツアーでは、特急列車の車窓からその姿を一瞬目にすることが出来、近いうちの訪問を期したものだった。 石段をトントントンと上がった所にある駅舎。そ…

米子駅

新見から「やくも」で1時間、米子に着いた。 米子駅の山側には車庫のほかに洗浄線や駐機線があり、常に多くの車両がたむろしていているイメージがある。到着と同時にその方向に目をやると、居た!居た!ラッセルヘッドを両端に付けたDE15だ。 駅は最近…

野馳駅

東城行451Dの終点のひとつ手前の野馳に到着。 「のち」とは難読だ。二文字というのもなかなか覚えにくい語呂。 非常に趣ある駅舎と手入れされた樹木。駅舎は地元タクシー会社の事務室となっていた。 「頑張るぞ芸備線」の文字に応援したくなるが、昨今の…

矢神駅

芸備線野馳駅を目指して新見から451Dに乗車。 矢神駅では対向の442Dとの交換待ちとなったので、急ぎスナップ開始。落ち着いて駅舎を眺める余裕もなかったが、元事務室や元待合室があったであろう建物の左右が消えているのが判った。 改札口の向こうに…

新見駅

翌朝あらためて駅に出向いた。 芸備線と姫新線が1,2番線を使用しており、地下通路からホームに上がると、そこは津山駅の雰囲気によく似たものだった。 伯備線方面は3,4番線に相当する中線を挟んだ向こう側の5,6番線となっている。 芸備線7:04発…