線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

持田駅暮色

 前回訪れて気になった行先案内器、それが夕刻に点灯するのか否かを確かめるため、夕日を背に武川から向かった。

 それは期待通りに灯っていた。かすれた文字の「うらぶれた感」が愛おしくさえ思えた。

 フォントは洒落た現行モノだけれど、昔ながらの立ち姿であり今なお蛍光灯が灯ってくれる駅名標も嬉しい。

 熊谷へ帰る人、その熊谷から帰って来た人、そんな人々を乗せた上下の列車が交わることで、ひと時小さなラッシュアワーとなったかのようだ。

 あっと言う間に人の波は去り、誰も居ないホームが刻々と夜の帳に浮かび上がって来る。次の電車は30分後、それに乗って帰るとするか。

(2023/11/3)

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今年1年いつもお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。

新年もまたお越しいただければ幸いです。どうぞ良いお年をお迎えください。

                          店主/senrobata