線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

御来屋駅

 今年の初めだったか山陰本線御来屋駅が山陰地方最古の駅だということを知った。その後5月に参加した観光ツアーでは、特急列車の車窓からその姿を一瞬目にすることが出来、近いうちの訪問を期したものだった。

 石段をトントントンと上がった所にある駅舎。そう言えばNゲージの駅舎模型にこんなのがあったなと思う。駅の真向かいの先には海が見え、微かに潮の香を感じた。御来屋漁港が近いようだ。

 出札窓口はカーテンを降ろしたまま。切込みのあるカウンターが面白い。

 時刻表か運賃料金表かと目をやると、それは昭和の初め頃と思われる手小荷物料金表だった。食品と小荷物で運賃が違うとか、物品ごとの損害要償額が違うとかが面白い。

 国道も近く多くの車が行き交う街だが、この駅のこの空間だけが世間から取り残されているよう。

 「列車接近」の自動放送がかかる。普通列車や特急の通過とも思えず、貨物かと注意しているとなんと、米子で見たDE15だった。そう言えば区名札には「富」が入っていた。夏が終わり冬に向けての整備を済ませて、塒へと帰ったのだろうか。

(2023/9/12)