線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

整然と古枕木

 これまで全く気にかけることの無かった景観が、ある時俄然気になってしまった。それは下り上越新幹線が熊谷駅に差し掛かる直前の眼下、高崎線をオーバークロスした秩父鉄道が大きくカーブして熊谷駅へと進入していく場所だ。

 見れば築堤の周りには古枕木を使った柵が整然と並んでいるではないか。これぞ自分が探し求めている「線路端の情景」ではないだろうかと思えた。

 熊谷駅南口を降りて10分ほど、小さな踏切の脇から線路沿いに枕木が整然と並んでいる。

 鼻たれ小僧やおかっぱ頭の女の子が柵に寄りかかって汽車に手を振る光景や、洗濯物が柵に掛けられている光景、そんな古き良き時代の線路端の情景が偲ばれる。

 柵に沿って歩いた先に小さな橋梁があった。煉瓦積の橋台に歴史を感じる。鉄橋の真下から見上げる絵を撮ってみたかったが、その狭い道幅にもかかわらず抜け道として頻繁に車が通るので叶わなかった。

(2023/11/3)