線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

SL銀河ツアー

 来春での運行取り止めが告知されている「SL銀河」ですが、これまで乗ったことはなく、撮ったのも8年ほど前に観光旅行のついでにチラリとスナップしただけでした。

 引退までのうちに是非乗ってみたいと思っていたところ、1泊2日での往復乗車のツアーをみつけて参加して来ました。

 この列車はご存じのとおりキハ141系を客車に見立てたもので、DCとC58との協調運転を行っています。運転席には乗務員が居てC58乗務員との無線連絡で力行や制動の操作をしている様子が見られます。

 客車に見立てられたキハ141系はJR北海道から譲受されたもの。元ををただせば50系客車です。レトロ調に改装された車内ですが、座席下(窓下)に目をやると懐かしき蒸気暖房を思い起させるコレがありました。

 新花巻から釜石まで、途中5~10分の停車を繰り返しながらのんびりと旅が続きますが、遠野では1時間半ほどの大休止。多くの乗客が駅前に繰り出しての観光をしている中、機関車をゆっくり観察。砲金製の区名札とその受け口は格調ありますね。来春での運行取り止めとは言うものの、機関車の検査は昨年6月に終えたばかり、さてその去就は如何に。

 その遠野での大休止ですが、機関車は一旦切り離されて十数メートル前進し、跨線橋下に移動します。

 跨線橋の真下では給水作業と、このようなテンダ上での石炭の整理が行われていました。かつてホーム先端でその作業を見上げたことはありますが、上から眺められるのは貴重かも知れません。作業員の方は安全ベルトを締めそのワイヤーが繋がっていました。(今の時代ですね・・・)

 途中停車の度に客車(DC)や機関車の前では、乗客の皆さんの記念撮影が繰り広げられますが、ここ上有住では機関車はホームを過ぎて停車。周囲の緑一色の風景がテンダに映り込んでいました。車窓は遠野盆地から仙人峠越えへと変わります。

(2022/9/3)