線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

シゴハチのキャブ添乗

 今回参加したのは「SL銀河プレミアムツアー」と銘打ったものでした。

 新花巻~釜石の往復乗車の他に、釜石にての転車台見学、運転席に乗っての構内走行、検修庫の見学という盛りだくさんの内容です。これは貴重な体験と思い旅行代金を奮発しました。(笑)

 制帽とナッパ服の上着を貸与されての添乗となります。このナッパ服は乗務員の使い勝手が良いように、盛岡版とも言うべき独自仕様の個所があるとの熱い説明もありました。

 助士席に座らせていただき、計器類の説明や始動・制動の操作方法、そして石炭をくべる動作も間近に拝見。

「発車の合図はご自身に依る汽笛吹鳴とします。」との嬉しい一言があり、1回練習したあと「心を込めて」(笑)逆T字形の引手をグイッと引くと「発車ぁ!!」。

自分の手に依る汽笛が釜石の街に響くのは感動ものでした。

(ついつい、「定時!」とか「後部オーライ!」とか言ってみたくなる気分です。)

 添乗は二人一組での順番となるので、待つ間は発車の雄姿をスナップして過ごします。この日は雨模様が幸いし、見事なドレンが立ちのぼりました。

 全員の添乗が終わったあとも撮影会。尾灯をつけたり、ドレンを盛大に上げたりとサービス満点。現場の皆さんからは親切丁寧そして熱い説明をいただき、聞き入ってしまいました。

 翌朝は出庫点検の様子や給炭作業を見学させていただきました。

 日々の検修や運転のご苦労や、復活後のこれまでの取り組みなどのお話をお聞きするにつけ、来春での運行取り止めになることで、築き上げた技能の伝承が途絶えてしまう危惧を持ってしまいました。

(2022/9/3・/4)