飯田線伊那松島駅から徒歩10分ほどの、箕輪町郷土博物館敷地内に保存されているED19の1号機を訪ねて来た。昨年夏に訪れたものの、博物館の改修工事中で見学出来なかった同機である。
道路から敷地への階段を上がると、端正な姿の同機が柔らかな光線に包まれて迎えてくれた。
機関車も再整備されたのだろうか実に美しい姿だ。区名札の差し入れ口の脇には、お召し機関車を示す当日の担当乗務員の氏名札差し入れ口があった。
側面のプレート下には浜松工場での改造を示す銘板がある。
遠くに伊那の山並みを望み、今にも動き出しそうなED19だ。
曇り予報のこの日だったが、薄日が差してくれていた。そんな太陽を仰いでみると、あたかも線路端でのカブリツキのようなアングルを得ることが出来た。
リベットにエアフィルタ、直線で構成された窓が無骨な車体をより一層引き立ててくれている。
ED19現役時代の唯一のカットを添えておく。
(1976/3/21)
博物館からの帰途、駅への坂道を下って行くと踏切が鳴り出した。天竜峡行きの電車がゆっくりと発車して行った。
(特記以外は2024/10/16)