線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

北陸6つの列車旅 ー4ー

【4本目 花嫁のれん

 「のと里山里海号」で七尾に15:18に着き、16:36発の「花嫁のれん4号」に乗り継ぎます。1時間少しの時間があるので、駅近くの「花嫁のれん館」に行ってみることにしました。(見学がツアーのコースになっている訳ではなく、「行きたい人はどうぞ」というスタイルでした。いかにもこの旅を象徴しています。)

 展示されている艶やかなのれんに目を奪われ、気分も高ぶったところで「花嫁のれん号」に乗車です。(因みに花婿のれんというのもあるそうで、勉強になりました。)

 列車は和倉温泉発となっており、やがて入線して来ました。じっくり外観を眺めてから乗車、と行きたいところですが僅かな停車時間しかありませんので慌ただしく乗り込みます。

ゆったりとした車内レイアウト。別の号車はコンパートメントタイプです。

車端部の壁面は金屏風。

 車内外は加賀百万石を象徴するような加賀友禅のきらびやかな装飾が施されていますが、車両はキハ48の2連が種車となっています。つまり車内にいるとキハ40系のあの加減速時のエンジン音が響く訳です。目には豪華列車の内装が映りつつも、耳にはローカル線の通勤通学列車のエンジン音が響くという少々アンバランスな旅となりました。(それを気にするのはテツな自分だけでしょうがね(笑))

 車内では軽めの食事も提供され1時間20分ほどの乗車で金沢に到着。到着後は直ぐさまに改札口へ、とならないのがこのツアーで各自が車体の外観をゆっくり堪能したあとで改札口で解散し各々がホテルへ移動となりました。

派手だけれど嫌味は感じないデザインです。

派手な外装に目を奪われてしまいますが、「金トヤ」の昔ながら配置標記にほっとします。

 思えば穴水から七尾、そして金沢というこの旅は、高校の修学旅行(グループ行動)での「ふるさと列車おくのと号」乗車を思い出すものとなりました。(あの時は、珠洲から七尾まではC11が、七尾から金沢まではC58の牽引だったな~。金沢には17時半ころに着いて、宿への到着門限18時にギリギリだったなぁ。(と、遠い目))

 対向列車交換待ちの停車時間にスナップ。DC風に掲げた控えめなHMが能登の奥ゆかしさか? (1972/9/15 高松)

乗車記念カード

(2022/10/14 翌日の5本目へ続く)