線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

3度目の渡道

 1982年9月、自身3度目の渡道でしたが、なぜか鉄分の薄いものでした。勿論、鉄道と連絡船で函館に渡り、道内も鉄道利用で道央・道東を周っていたのですが、観光地巡りばかりで鉄道のスナップがほとんどありません。

 そんな中、札幌から網走に向かう急行「大雪」に乗車する前に、少しだけ10系ハネなどをスナップしていました。

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 乗車前は憧れの寝台車ですが、いざ濃紺一色のくたびれた車体を目の前にすると、ぼんやり灯るドアサインが侘しさをより高めます。

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 9月中旬ではありますが、もうすでにSGが立ち上る北の夜です。

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 「大雪」の愛称板を見ていると、初めての渡道の折りにも札幌から北見まで乗車し、北見駅構内のはずれで見送ったC58牽引の「大雪くずれ」の発車シーンを思い出します。

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 周遊券を手にした旅は寝台車もグリーン車も縁の無いものでした。スナップのあとはスハ45のボックス席が今夜の寝床です。

 なぜか鉄テツ気分が盛り上がらずに観光に勤しんでいた旅、それでもココだけは行きたいとその日の昼に夕張・清水沢へ三菱大夕張鉄道を訪ねると、人気の無いホームには「先日の台風被害のため暫く運休・・・」の張り紙がありました。

 数年来取り組んできた私鉄訪問の旅で、数少なくなった未訪問個所のひとつを消化出来なかったことが残念で残念で落胆したその日でもありました。

 同社が未訪問のまま、その後廃止となったのは言う間でもありません。

(1982/9/20 札幌)