1983年9月、岡山・広島の旅をする中でちょっとだけ可部線に立ち寄りました。当時の可部線電化区間は73形の運用でした。
なにもわざわざ広島まで来て73形?とも思うのですが、それ以前の北陸の旅で富山に赴いた際に、富山港線の73形を無視(富山まで来て73形?しかも京浜東北みたいなブルー?と理屈を付けて)したのですが、あとになって「行っておけばよかった」と後悔したので轍を踏まないようにしたのでした。
ウグイス色にオレンジの警戒色だしなと、文句を付けながらも横川で待っていると、原型のクモハ73を先頭に4連が入って来ました。
前面方向板は使われておらず、側面窓下にサボが入っていました。そしてこの車両で目を惹いたのが台車です。客車用のTR47に似たスタイルで電車が履いているのであれ?と思ったものでした。
メモしてあった車号(クモハ73313)を基にネット検索してみると、DT14というのだそうで、確かにクモハ71313が唯一履いていたようです。
電化区間の終点である可部に来ました。中途半端に開く扉からは半自動扱いであることが判りますね。また前面窓をよく見るとタブレットが掛かっているのが判ります。
電車線ホームは行き止まりですね。ここから先の非電化区間用のキハ40の姿が見えます。味気ない73形全金車と腕木信号機の取り合わせも、こうして見るとレアモノか。(笑)
(1983/9/10)