両毛線用の70系のほか、新潟色を纏った長岡の70系や長野の80系が姿を見せていた。
【70系】
70系は横須賀線からの転属だった。このような地方転属に合わせて1等車を2等車への格下げや短編成化で必要となるクハへの改造が行われた。
クハ76037
原型を保ったプレス扉が美しいのと、運転士席ワイパーが吊り下げ式なのが珍しい。この前面を見ているとEF58電気機関車に似ているかのよう。(ちなみに助士席のワパーは手動式であり、窓側面に付いていたとかで写真では判りにくい。)
モハ70302
いわゆる全金属車で側面がすっきりしとした印象がある。80系同様に300番台が割り振られている。
スカ色ばかりの中に姿を見せた新潟色は強烈な印象があった。当時は定期列車として高崎まで新潟から来ていた。筒状のタイフォンカバーなど耐雪仕様がいかめしい。(1971/8/11)
クハ75005(新ナカ) (1974/11/24)
元はサロ75005→高運転台取り付けによるクハ化改造。編成中ほどにはサハ75が見える。
サハ75000(新ナカ)
元はサロ75000→格下げによりサハ75 車内を見ておかなかったことを後悔している。
クハ77は両毛線電化に合わせて不足する先頭車両を補うために、80系系列のサロ85を3ツ扉及び先頭車化改造された。
クハ77004
こうして見ると、中間扉といい前面といい、いかにもやっつけ仕事の改造と思う。
駅弁売りの声が響く中、クハ77006をスナップ。 (1971/8/11)
クハ77で唯一の側窓が下降窓となっていた。
【80系】
クハ86349(長ナノ)
80系300番台が信越線に活躍し、高崎まで顔を出していた。
サハ85004(新ナカ)
新潟色70系の編成に組み込まれていたサロ85からの格下げ車。サハ75同様に車内を見ておかなかったことを後悔している。
※80系系列でありながら横須賀線70系において一部サロ85が組み込まれていた模様である。その70系編成のまま地方転属となった際に、サハ格下げやクハ77への改造が行われたのかもしれない。
(特記以外は1974/4/28撮影)