あれから数年後の1981年1月、久しぶりに雪の水上を訪ねた。
EF16の姿は既に無く、その置き換え用として長岡に配備された新鋭のEF64の1000番台が水上にも駐機していた。
塒にたむろするロクヨン1000。EF16の時代にもこの塒を訪問しておけば良かったと少し後悔している。
後ろに見える庫は機関区廃止後も残り、D51498復活運転の初期の頃まであったように記憶しているが、今は更地になっている。
独特のブロア音を響かせてロクヨン一般形38号機の下り貨物が到着した。
すると待ち受けていたロクヨン1000が前補機として連結される。ブロア音の二重奏が構内に響き渡る。
連日の雪との格闘。雪にまみれたコイルバネは機能を果たせるのだろうか。
準備が整い次第いざ上越国境へ。発車合図とともにブロア音の盛大な二重奏が始まるはずだ。
この同じ日、例のスキー臨をスナップしているがEF58の単機牽引だった。ロクヨンとの重連を観たかったが、水上のロクヨンをスナップしたのはこの日1回だけ。なぜ再訪していないのか今となっては後悔しかない。
(1981/1/18 撮影)