線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

万世橋の情景

 かつては都電が走り、交通博物館があり少年たちの憧れのスポットだった秋葉原万世橋。そんな橋の袂と中央線のガードに挟まれた場所に今も建つ「肉の万世」の営業が、この3月末で終わるという。

(1970/4)

 交通博物館に遊びに行った日、父親から借りて来たカメラで初めて都電を撮った。と言っても形式も知らず、電車の行先として掲げられた街の名前すらも判らずに、ただ撮っただけの1枚の写真だ。

 ガード下に示す交通博物館が、この地から消えて移転してしまうなど思いもしなかった。画面左の「肉の万世」はその後1991年に建て替えられて、現在に至るというがコロナ禍による経営状況の悪化と老朽化の為、このほど移転するという。ビル自体もかつては自社ビルであったものの、売却し現在はテナントとして入居しているのだそうだ。

 中学生のころの拙いスナップが、思いもよらずに貴重な記録となった。(中央線ガードの架線柱が十字型のセンターポールだったのかと、これも今更ながらの発見)

(2024/2/27 記)