線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

競馬場線 -2-

 競馬場線は僅か1km弱のミニ路線、沿線は閑静な住宅地だが、こんもりとした森に大きな鳥居が見えたので寄ってみた。

 そこには「武蔵国八幡宮」とあった。

 旧甲州街道から鳥居へと続く参道を競馬場線が横切っている。

 踏切を渡った先は鬱蒼とした森が広がり八幡様が鎮座している。この一角だけが周囲の宅地開発の手が及ばず、かつての武蔵野・府中の森が息づいているのかも知れない。

 八幡宮と記した石柱と鳥居には「京王帝都電鉄」の文字が読み取れ、昭和三十年寄進と記されていた。

 帰宅後調べてみると、競馬場線の開業が昭和三十年四月二十九日とあった。即ち、開業にあたり参道(或いは敷地)を横切ることから、京王電鉄がこれらを寄進したと思われる。

(2024/1/30)