駅の玄関脇には自販機などは無く、郵便ポストと電話ボックス。このまま模型にでもしたくなるような佇まいだ。
美袋と書いて「みなぎ」と読むとは、なかなかの難読駅だ。こんな鄙びた木造駅舎の改札口になんと、ICカード読み取りの自動改札機が鎮座していた。
駅玄関の駅名標もこれまた木製で、青地に白文字の由緒正しき国鉄遺産(笑)。
次の列車を待っている間に「やくも」が高速通過して行った。
この美袋駅にはちょっとした思い出がある。数年前に下り「サンライズ出雲」に乗ったときの事、岡山までは定時運転だったが、伯備線内に入ると倒木の撤去のためと、ここ美袋で抑止がかかってしまった。
1時間くらいだったろうか、ホームに降りることも出来ずただ車内からホームと駅名標を眺めるだけだった。あの時、ホームに降ろして貰えていたらこの駅舎に出会えたのだなと今思う。
(2023/9/11)