線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

高崎駅のクハ55・クモハ60

【クハ55】

 いわゆるモハ40系グループの制御車、電動車がモハ40→41→60と発展した中で、制御車として長年に渡り製造された。よって製造年次でスタイルが異なったり改造による編入などにより異端車が多い。

 高崎ではクハ55に便所取り付け工事が行われた400番台が見られた。

クハ55403(元クハ5557)

クハ55406(元クハ5558)

 種車はともに1938年製の張り上げ屋根、木製扉、雨樋縦管の省略等のスタイルで誕生したが、戦後の更新修繕で標準化された。なお前照灯の埋込は誕生時のまま。

クハ55431

 サハ57改造のクハ55に便所取り付け工事を行ったことから431~を付定されたグループの1番目。

 サハ改造の運転台はいかにも改造車と判る。特に貫通扉は引戸のままとなっているところが愛嬌ある。(同様のものにクモハ12の050~があり、鶴見線でも見かけたことがある。)

 

【クモハ60】

 増備が続いたクモハ41の内、主電動機が出力アップされたものをクモハ60に形式変更したグループ。基本スタイルはクモハ41と同じ。

クモハ60010

 これはその第一陣の内の1両。写真では見難いですが、車体は完全溶接・窓帯省略(ノーシル・ノーヘッダ)されています。

クモハ60125

 部品の省略や屋根・扉の木製化といった準戦時設計で登場した第二陣のグループ。戦後の更新修繕で標準化されている。

(1974/4/28 撮影)

参考:「国鉄電車ガイドブック旧性能電車編(上)」誠文堂新光社