線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

隔世の感 総武流山電鉄

 これまで「9月」をキーとしてテツの振り返りをして来ましたが、これからは「10月」のテツを振り返りたいと思います。

 1974年10月、総武流山電鉄に出掛けました。常磐線の馬橋から出ているミニ鉄道というだけの認識で、いざ出かけてみると古典的・古豪の車両に出合い驚きました。

f:id:senrobata:20220418163229j:plain

 奥に見えるのは国鉄ホームで地下鉄千代田線と直通していますが、それに引き換え発車を待つクハ52とホームには侘しさが漂います。このクハ52は元武蔵野鉄道で、西武を経由しての入線です。

f:id:senrobata:20220418163244j:plain

 終点流山のホームの目の前には車庫があります。大ぶりの三枚窓が並ぶモハ1101は、どことなく京急400っぽさがありますが、それもそのはず伊予鉄120形と同じ出自の車両です。

f:id:senrobata:20220418163254j:plain

 側線にはこれまた優美な車両が鎮座していました。緩い八の字カーブのオデコにお椀形ベンチレータ、ドア窓は縦さんです。元南武鉄道で買収国電として引き継がれたのち入線しています。14mという車長もカワイイです。

f:id:senrobata:20220418163305j:plain

 その後の沿線風景は大変貌を遂げていると思われますが、当時の幸谷駅周辺はこんな田舎でした。

(1974/10/27)