前回の旅ではその佇まいを車窓からチラ見しただけの建部駅に降り立った。
駅を出ると目の前は道路となっているが、車も偶にしか通らないので駅前広場と言ったところか。そんな”広場”から佇まいを眺める。屋根の張り具合が非対称なのは、右側の駅舎部分を取り壊しでもしたためだろうか。
ここ建部は木造駅舎としても有名で、ネットや書物でも紹介されている。それらを拝見すると独特?の書体での駅名標となっていたが、新しいものに取り換えられたようだ。
かつての手小荷物受付窓口は重厚な設えのまま残っている。
改札ラッチ脇の腰掛。背中が当たるであろう幕板は、まるで磨きだされたように木目が美しかった。
対向ホームから本屋を眺める。姫新線や因美線に比べれば列車本数も格段に多い津山線。暫し眺めている間に快速岡山行きが轟音を立てて通過して行った。
(2023/3/13)