美作江見から津山へと取って返して、同じく姫新線の美作千代駅に来た。
津山から僅か2駅、周囲に人家も多い地域にも拘わらず、このような木造駅舎が立派な姿を保っていることが驚きでもあった。
待合室は綺麗に掃き清められており、カレンダーもきちんと今月を示している。無人駅にありがちな放置状態が見られないのが素晴らしい。駅前すぐにも人家があるが、そんな地域の方々が駅舎の面倒を見て下さっているのだろうか。
木製のままの玄関扉は滑車を使った吊り下げ式になっている。良く見ると左右のバランスが微妙にずれているのが面白い。滑車の動きは少々渋い・・・。(笑)
待合室の壁に付けられた腰掛とは別に古めかしいベンチも置いてある。腰掛部と背ずりが優雅なカーブを描いており、用意された座布団とも相まって座り心地が良い。
締め切られた出札窓口のガラス戸の向こうには国鉄時代を偲ばせる掲示。この駅の時が止まったままであることを示していた。
(2023/2/19)