線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

津山まなびの鉄道館

 帰りの列車まで時間があったので、津山駅近くの旧扇形庫に寄ってみました。

 転車台と扇形庫が現存しかつての名優DC,DL,SLが鎮座する様は壮観です。

 同じJR西の梅小路には火が残り、幾ばくかの温もりがありますが、ここはひっそりと静まり返っています。そして各展示車両の前面にはロープが張られ、車両の傍に寄るこもましてや庫の中に立ち入ることさえも出来ません。

 SLとしてはD51が1両。正午に汽笛吹鳴がありますよとの園内放送に、「おっ、D51の汽笛から圧縮空気で一声?」などと妄想しましたが・・・。庫の前面壁に取り付けられた汽笛を係員が紐を引くと、(圧縮空気で)汽笛が鳴るという仕掛けでした。

 庫に佇むDD51。なんとか現役感を出してみたいと背後の窓を意識してのスナップでしたが、機関車に生気がありません・・・。

 色々と注文してしまいましたが、優美に孤を描く建造物を今なお目にすることが出来るのは幸せです。

 果たして自分は蒸気機関車現役時代に扇形庫の後ろ姿を見たことはあるかと自問すると、唯一横浜機関区だけでした。その規模はこんなに大きくはありませんでしたが、横浜駅東口の国道脇にあり、これを目にしながら機関区内にお邪魔して見学の申し出をした、中学生の頃の思い出です。

(2023/2/19)