線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

そうだったか加悦のC58

 京都・丹後の加悦鉄道を初めて訪れたのは’79年9月のこと。客車改造のキハ08に乗り、着いた加悦駅構内には綺麗に整備されたバケットカーが居て、2号機関車を初めとした古典蒸機も美しく保存されていたことを覚えています。

 そんな中少々残念だったのは、古典蒸機に比べれば遥かに若い年代のはずのC57とC58が痛んだ姿で保存されていたことでした。

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(1979/9/10 撮影)

 傷んだ姿だし、どうせC58だし・・・、とカメラを向けるのも躊躇したと思うのですがワンカット収めて辞したのでした。

 さて、この加悦鉄道廃止以来、加悦SL広場として駅施設や蒸気機関車をはじめとする車両が保存されてきましたが、この3月末を以て廃園がアナウンスされています。先般、訪問されて来られた品川530さんがブログで件のC58について言及されています。「長く北見にあり、大雪くずれを牽引・・・。」  えっ、そうだったのか、C58390!

 はい、覚えています。札幌から急行「大雪」に乗り、翌朝北見で下車。急いで駅構内はずれまで行き、豪快に発車する「大雪くずれ」のC58390を撮っていました。

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(1974/9/13 撮影)

 そうか、加悦では5年ぶりの再会だったのですね。40年以上経過した今になって気付きました。

 あの時、躊躇しながらもカメラに収めたのは神様の導きだったのかも知れません。(因みに隣のC57は撮っていません・・・。)