陸中野田を発車した列車は、それまでの道床とは一変して真新しい道床を進みます。そう、先の震災で路盤そのものを津波で持っていかれてしまった区間ですが、よくぞ復旧してくれたものだと思います。
野田玉川−堀内間にある安家川橋梁上で一時停車しました。眺望を堪能してもらおうと、震災前から行われている三鉄の配慮です。
穏やかな青い海の眺めは素晴らしいものがあります。ツアー客も皆、歓声を上げて風景に見入っていました。
でも、この穏やかな海が、あの日、あの時刻には豹変し牙を剥いたこともまた事実であり、同じ海の持つもうひとつの顔なのですね。
(2012/10/14)