線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

鶴見線の新型車

 昨年末から走り始めた鶴見線のE131系1000番台。あっと言う間に増殖し、2月上旬のこの日は、もはや205系は朝夕のラッシュにチラリと顔を出す程度だった。

 「国鉄臭(笑)」の無い車内は明るい。座布団と背もたれの色が異なるというのも面白い。

 鶴見から乗った列車は武蔵白石止まり。下りホームに止まったまま鶴見へと折り返す。ブラックフェイスは精悍だけど、ちょっと重い・・・。

 この電車は殊の外車体が光輝く。その様は「太刀魚」のよう。

 この3月のダイヤ改正からワンマン運転になり、E131の車掌姿も短期間に終わっている。

 暮れなずむ頃、真っ赤なテールライトの光を残して発車して行った。

 このあとは、鶴見駅前で遠来の旧友らと再会。

(2024/2/10 鶴見ほか)

雪の降った日

 節分を過ぎた途端に東京は雪となった。北からの寒気団が覆う中、冬型気圧配置がくずれて南岸を低気圧が通過・・・。こんな条件下で雪となるとか。

 

 そんな雪が降ると、いい歳をしてソワソワして外の積もり具合が気になって仕方が無い。朝から降り始めた雪が、地面を白くさせ始めたのを見て公園の機関車に会いに行ってみた。

 既にボイラが白くなり始めたのは、この機関車が熱い鼓動も吐息も既に失っている証拠。画面を切り取り、デフに纏わり付く雪をメインに、そこだけ見れば現役機を彷彿させるようなアングルを無理矢理探してみた。

 でもやはりその姿に冷え切った感はぬぐえず、モノクロ化という小手先で誤魔化した。

(2024/2/5 昭島市昭和公園)

あれから2ケ月後。

今年もまた公園の機関車に春が来た。

(2024/4/8)

競馬場線 -2-

 競馬場線は僅か1km弱のミニ路線、沿線は閑静な住宅地だが、こんもりとした森に大きな鳥居が見えたので寄ってみた。

 そこには「武蔵国八幡宮」とあった。

 旧甲州街道から鳥居へと続く参道を競馬場線が横切っている。

 踏切を渡った先は鬱蒼とした森が広がり八幡様が鎮座している。この一角だけが周囲の宅地開発の手が及ばず、かつての武蔵野・府中の森が息づいているのかも知れない。

 八幡宮と記した石柱と鳥居には「京王帝都電鉄」の文字が読み取れ、昭和三十年寄進と記されていた。

 帰宅後調べてみると、競馬場線の開業が昭和三十年四月二十九日とあった。即ち、開業にあたり参道(或いは敷地)を横切ることから、京王電鉄がこれらを寄進したと思われる。

(2024/1/30)

競馬場線 -1-

 京王の競馬場線に行って来た。というか、初めて乗って来た。

 東府中を発車すると次は終点、府中競馬正門前。「前」と言えば前だけれど、ほぼ一体化していると言っても良さそうで、改札口からまっすぐに競馬場へと屋根付き通路で進んで行ける。

 レースの無い平日は2連の7000形が行ったり来たり。長く幅広いホームに2連がちょこんと停車する。なお、ワンマン運転されているが、正門前駅には自動改札があるので運転士は運賃収受をしない。

 「府中競馬正門前」と漢字で7文字、よこ文字ではコレ。いきなりこれを見せられたら英語圏の方々は発音に苦労しそう。

(2024/1/30)

枯野を行く -2-

 冬枯れの野を吹き抜ける北風は一向に衰えることなく吹き付けて来る。そのお蔭か広大な空に雲が湧くことも無く、見事な夕日が期待できそうだ。

 日没まではまだ時間がある。太陽の沈む位置、列車との角度を想像しながらその時を待つ。

 築堤と電車の側面をオレンジ色が少しばかり染まり始めた頃、上下の普電が離合した。その時が近づいて来た。

 夕日が山の端に沈もうとするに従い、築堤に差し込むオレンジ色が刻一刻と増す。上り「X」が想像以上のオレンジ色に染まりながら通過。

 すぐさまシルエット側に移動。夕日が地平線に沈まんとするギリギリの時刻、下りスペーシアを見送って撤収。

 

 手応えには大満足とは行かないものの、前回のリベンジを果たせたかなとまあ満足。相変わらず吹き付ける北風を背に駅前へとレンタサイクルを走らせる。追い風となった帰路のペダルは軽かった。

(2024/1/26)

枯野を行く -1-

 師走に訪れ広大な田園風景に魅了された栗橋~新古河の風景。好天の天気予報を受け、途中下車さんと共に再訪した。

 前回と同じアングルは避けたいと思い場所を探すが、この日は強烈な北西季節風に体を持って行かれそうになるなどの悪戦苦闘。そんな中、冬枯れを象徴するような「葦」だか「萱」だかを見つけた。

 利根川橋梁を渡り終えた上り「X」が、浅草を目指して築堤を駆け下って行く。

 冬枯れの田園風景の中、民家の庭先に黄色い柚子の実がたわわに実っていた。

 大きくカーブする築堤の脇には数軒の民家と雑木林。目を凝らすと日光連山だろうか、雪を頂く山並が見えた。。

(2024/1/26)

神戸電鉄 昭和の電車

 初めて乗った神戸電鉄。車両形式の予備知識は無いけれど、昭和チックな電車にも乗り合わせることが出来た。そこで目にした駅や車内のスナップなど。

 オジサンには嬉しい電照式の番線案内。(新開地にて)

 2つ扉の超ロングシート。緑色系に配色されたシートと床は関西らしさを感じる。

 段々目にしなくなってきたコレ。昭和の電車の必須アイテムが嬉しいし、窓隅に「R」が切られているのも懐かしさを覚える。

 連結面に窓があるのも昭和の電車。しかも横桟の無い1枚ガラスなので見通しが良い。

 運転席前面には列車種別を示す札。乗務員行路表などとセットになっているのを目にすることがあるが、単独のコレはよく目立つ。

 たまたま乗ったのが中間車化された元先頭車で、運転台がそのまま残っていた。因みに隣の車両は女性専用車、こちらでは平日の全日扱いなので、朝だけではありませんから関東の皆さんは十分にご注意ください。(笑)

(2024/1/18)