三田まで乗ってみる時間的余裕は無かったので、有馬口から有馬温泉駅に来てみた。
有名温泉地の表玄関としての駅だが、思い描いていた風情とは違っていた。駅前も狭隘で送迎のマイクロバスが頻繁に入って来ていた。
駅の上には神戸電鉄のネオンサインがあった。夜にはどんな色が灯るのだろうか。
朝には新開地からの直通もあるが、日中は有馬口と有馬温泉を2本の列車が行ったり来たりで三田線と接続するダイヤのようだった。
(2024/1/18)
神戸電鉄に乗るのは今回が初めてだった。途中、珍しく古めかしい駅舎が目についたので降りてみた。
「木造駅舎」と言えば確かに木造だが、所謂「木造駅舎」の趣は無いものの、当線においては貴重なものかも。
改札口の先、数メールの場所に簡素な待合室がある。扉の無いその先に粟生行き電車が坂を下って来る様子が見えた。
昭和の電車とこの待合室、ずっと馴染んで来た情景なのだろう。
程なくして新開地行きが到着。さぁ乗り込もう。
(2024/1/18)
北条鉄道への往復には神戸電鉄を利用した。その神戸電鉄三木駅から徒歩10分ほどの場所にある三木鉄道公園に行ってみた。
旧三木駅舎が堂々とした佇まいで残っている。旧駅舎は地域交流施設として、元国鉄三木線そして旧三木鉄道時代の写真や物品の展示がなされているとの事だったが、あいにくこの日は休館日。
隣接するのは旧貨物ホームの上屋。なお、旧駅舎は十数メートル曳家されて現位置にあるとのことで、旧貨物ホームとの位置関係は実際とは異なるようだ。
旧貨物ホームの先に目をやれば広いグランドと公園になっており、ゲートボールなどで利用されているらしい。出発(?)信号機に思わず喚呼してしまいそう。
さらに歩を進めるとレールが顔を出している。流石に道床は埋められているが、レールの頭が露出してくれているのが嬉しいし、このような分岐を目にすることで、ここがかつての駅構内であることを教えてくれている。
入換信号機も残されており、こんなマニアックなストラクチュアに「オジサン鉄」の心がくすぐられる。
(2024/1/18)
北条鉄道の粟生駅はJR加古川線との共同使用となっている。というか元々は同じ国鉄線なので当たり前か。駅は無人で中間改札も無いものの、JR側のIC乗車券所持の乗客に対応出来るようタッチのみの簡易機がある。
加古川線加古川方面ホームに立つと、好ましい外観を保つ跨線橋の向こう側に西脇市方面とホームを共用する北条鉄道線がある。
階段を上る。段差が小さく老人や子どもにも優しく登りやすい階段だ。足下も壁も天井も全て木造、ちょっと心が躍る。
骨組みは勿論古レールを使用しているが、手の届く範囲の柱や壁は木材。ペンキ塗りされているとはいえ、木に囲まれている空間は居心地が良い。
突き当りには階下への案内。かつては「北条町 西脇市方面」とでもあったのであろうか。あたかも「額縁の絵」のように田園風景が見渡せる。
通路には窓ガラスが無く、しかも目の高さで外が見渡せる、これ程まで解放感たっぷりの跨線橋は初めてかも知れない。
(2024/1/17)
北条鉄道のHPではキハ40の運用予定が掲載されており、この日は日中全ての列車に充当となっていた。そこで、フリーきっぷを手に長→播磨下里→法華口→播磨下里と降りては、駅舎を撮ってキハ・ヨンマルを撮ってと繰り返した。
(播磨下里-長)
電柱を支える電柱。昔はよく見かけたような気がする。そんな懐かしい情景。
(播磨下里-長)
駅の周囲は冬の枯野が広がる中、畝が美しく見えた。夏には緑一杯の景色となるのだろうか。
(法華口)
駅を発車し、スプリングポイントに見送られる下り列車。
(播磨下里-法華口)
午後になると、一気に雲が広がって来てしまった。ならば流し撮りで遊んでみようとしたが、画角を見誤りフレーム枠一杯になってしまった。フレームアウトしないように気を付けつつ追尾した際、恐らく微妙に振ってしまったのであろう、ほとんどのコマがブレてしまったという失敗の連続。
(播磨下里-長)
夕暮れ時、暖かそうな車内灯が浮かび上がる。
(以上 2024/1/17)
(網引-田原)
翌日は朝のみの運用。北条町へと下って行くテールライトを見送ってキハ40535に別れを告げた。
(2024/1/18)