線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

枯野を行く -2-

 冬枯れの野を吹き抜ける北風は一向に衰えることなく吹き付けて来る。そのお蔭か広大な空に雲が湧くことも無く、見事な夕日が期待できそうだ。

 日没まではまだ時間がある。太陽の沈む位置、列車との角度を想像しながらその時を待つ。

 築堤と電車の側面をオレンジ色が少しばかり染まり始めた頃、上下の普電が離合した。その時が近づいて来た。

 夕日が山の端に沈もうとするに従い、築堤に差し込むオレンジ色が刻一刻と増す。上り「X」が想像以上のオレンジ色に染まりながら通過。

 すぐさまシルエット側に移動。夕日が地平線に沈まんとするギリギリの時刻、下りスペーシアを見送って撤収。

 

 手応えには大満足とは行かないものの、前回のリベンジを果たせたかなとまあ満足。相変わらず吹き付ける北風を背に駅前へとレンタサイクルを走らせる。追い風となった帰路のペダルは軽かった。

(2024/1/26)