線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

’78東北私鉄巡り旅 -7-

【1978/9/17】

 仙石線の電車で野蒜から仙台に向かう。1時間ほどで仙台着。福島への上り列車乗り換えまで時間があるので駅前に出てみた。

 4年前に見た改築中の駅舎は立派な駅ビルになっていた。また駅前で見た市電は既に廃止されていた。すっかり変貌した仙台だが、さきほど降りた仙石線ホームは昔のままで嬉しかった。

 急行「まつしま3号」に乗り込み1時間、福島に着いた。

 

 福島交通に乗り換える。車庫は曾根田にあると思っていたら桜水に移転していた。事務所に見学の旨を伝えて撮影させていただく。

 2扉のモハ1200形(1201)。中央運転台のようだ。

 こちらも同形車(1202)。

 旧国のような狭窓の連なる2扉車も1200形(1209)。仮台車をはいており整備中の様子だった、後ろは1201。

 モハ5000形(5012+5013)。自社発注とのこと。連接台車を履いていたらしいが気が付かなかった。

 検修庫内で仮台車を履いている5300形(5318)。これも自社発注。

 モハ5300形の中間扉は開かないとの注意書き。

 元東急3300の姿があった。(3304)

 オリジナルの車両ばかりの中での元東急車。後年の”元東急化”を暗示するものであったが、この時はまだ知る由も無かった。

 

 この日は日曜日、検車係の方が一人出勤のご様子で、昼休みとあって色々話しかけて来た。元東急の車両に話を向けると、「売る方も売るほうだけど、買う方も買う方だ・・・。」と(意味深なコトバ)。そして結局、「一人じゃ仕方ない、きょうはもう仕事はナシだ!」と。(ご苦労様です)

 福島交通の見学を終え福島駅に戻る。

 福島駅まで乗ってきたのは丸みを帯びた車体のモハ5000形(5013)。

 東北本線下りホームでは、普通列車に郵便車が連結されていたので押印を依頼してみた。時刻表を確認すると 1527レ 郡山12:50 → 盛岡22:30 と判る。

 日付印には下り便担当区間「郡盛」とあることから、乗務員氏も列車の走行時間と同じ約10時間の乗務のようだ。郵便線路としては東京からと判るので、この郵便車は前段でのいずれかの列車から1527レに継承されているのだろう。

 

 上りの特急や急行の様子をみると自由席は大混雑の様相なので、下り急行で一旦仙台に戻って始発の「ひばり」で席を確保した。

 「ひばり」は評定速度で1,2を争う俊足ということで豪快な走りだ。車内放送で「最高速度120kmで運転するので、網棚の荷物には気を付けてください」と注意を促すほどだった。

 仙台から4時間で上野着。こうして東北の私鉄巡りの旅を終えた。