天井の梁も壁板も目に入るものすべてが重厚な木材です。通路や階段を踏みしめる時のゴッゴッとした靴音の響きがなんとも言えません。
ホームにはホーロー看板も幾つか残っていました。背後には真新しい窓枠が並ぶ本屋事務室跡。テナントの入居に合わせた改修工事においての配慮かなと思いました。
本屋側は上りホームとなっており、下り方面へは跨線橋を渡ることとなります。その旨の案内が国鉄の時代そのままの姿で残っていました。
ひとわたり駅構内を観察したあとは、その重厚な佇まいに見送られて郡上八幡の街を散策に出掛けました。
【おまけ】
上りホームの先端近くに信号梃子の小屋が残っていました。「上り本線出発・・・」そんな喚呼の下、駅員さんが足を踏ん張って梃子を引き、或いは戻していたのでしょうか。そんな嘗ての情景が偲ばれます。
そして手前の柵!。これってあの三角ラッチですよね。もしや大矢駅の痕跡の元はこれなのでしょうか。
(2023/4/20)