この旅で楽しみにしていた木造駅舎のひとつ深戸駅に着きました。
改札口の傍らではホーロー看板のお出迎え。
そしてこの見事な三角形のラッチ。この旅に出かけるにあたり、友人からその存在を教えられていましたが、ここで対面出来ました。
中に人が入ることはなさそうですが底辺側に駅員さんが立ち、左右に流れる乗客からきっぷを受け取る様子が偲ばれます。
待合室には年季の入ったベンチがありました。背もたれ、座面、脚の緩く描くカーブがなんとも言えませんね。
その外観を楽しみにしていた駅舎は、ご覧のとおり工事中でした。居合わせた職人さんに「改修ですか?」と伺うと「そうだよ。何?」との答え。駅舎の写真を撮りに来たと伝えると「そりゃ残念だったね!オレの顔でも撮るかい?」と返されてしまいました。(ああ、折角ここまで来たのに・・・)
駅舎脇にはこんな小屋も。駅舎もきっといい味を出しているのだろうなと推測するばかりです。
駅周辺の空気感がなんとも言えず心地よい深戸でした。ここへの再訪を期して次に進みます。
(2023/4/20)