線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

旧 名鉄美濃駅

 美濃市駅から市街地に向かって徒歩数分、旧名鉄美濃町線美濃駅があります。

1999年に役目を終えた駅舎ですが、ご覧の通りの現役そのままの佇まいです。

 駅構内には当時そのままの情景が広がっています。当時そのままと言えば、左から2番目のモ600形がデビュー間もない頃、まさにこの場所で発車待ちしている写真の記憶があります。それは鉄道ファン誌’70年9月号(No.112)の表紙であり、当時中学生の自分には縁遠い場所の写真でしたが鮮明な記憶となっています。その場所に今、53年目にして立つことが出来ました。

 構内の脇には耳に馴染んだ歌の碑がありました。あの御三家が自分と同じ歳とは知っていましたが、彼がこの町の出身ということで置かれているようです。

 ホーム上屋には、見事なまでに様々なカーブを描く古レールを見ることが出来ます。

「さぁ次の電車は・・・、新岐阜行きか」「急行はしばらく来ないな」と、

90年代末期、もし自分がここに居たとしたらきっと呟いていたでしょう。

 

 20代の頃に全国のローカル私鉄を周った中で、何故か当地に足を向けなかったことを今更ながらに後悔しています。

(2023/4/19)