線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

旧客の旅

 先日の大井川鉄道新金谷駅で、これから乗り込もうとする列車がホームに据えられた様子を何気なくスナップした1枚。

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 あらためて写真を見ると、ホーム上屋の軒下にある化粧板に目が止まりました。今まで数えきれないくらいに目にしてきたこの駅のホーム上屋なのですが、化粧板を意識していませんでした。

 化粧板と言えば沼津駅、京都駅でも目にした記憶があります。かつての東海道本線の華やかなりし時代を偲ばせるものと言えましょう。

 だとすればこの情景、沼津駅でのゴ・マル・サン改正で消えた急行「桜島・高千穂」でしょうか。はたまたヨン・サン・トオ改正で消えた、東京〜大阪間の夜行普通列車143レ・144レでしょうか。

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 乗り込んだ列車は家山駅で20分の停車です。あの時代の長時間停車は当たり前のこと、乗客は思い思いにホームに降りて、疲れた体をほぐしたり洗面したりと時間を過ごしたものでした。

 そんな情景を思い起させるように、開け放たれたデッキが静まり返っていました。(2018/12/8)