土曜日は大井川鉄道のSLフェスティバルへ出かけてきました。
午後1時過ぎのきれいな光線状態の下、3台の蒸気機関車が並び汽笛を一斉に吹鳴させる様は、まさに「耳をつんざく」大音量でした。
今回このイベントに出掛けようと思ったのは、C10がかつてのラサ工業時代を偲ばせる装いを纏ったからです。
C10は70年代前半まで岩手県宮古市のラサ工業で働いていました。イベントのこの日は「3.11」、宮古市復興の願いを込めて当時のいでたちを纏ったとの事です。 震災を機に宮古市に知人を得て何度か足を運んでいますが、C10がかつて働いて場所や80年代にイベントとして復活した臨港線跡を見るにつけ、大井川で活躍するC10の姿を重ねて来ました。
ラサ工業時代は雑誌記事で断片的な知識はありましたが、足を向けることはなく、復活後のイベント運行時代には自分が休鉄期間でした。そんな訳で自分としても40数年経ての「警戒色」を間近にしたのでした。
午後の日差しを浴びて転車台に乗る姿は、背景の山々構内に建つ木造の建物と相まって、昭和の時代の鉄道シーンそのものでした。
(2017/3/11 千頭)