線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

カラーブックスDeluxe

 中央線の西荻で降りて街歩きしている時に、なんとなく入った一軒の古本屋さんで見つけたのがこれ。

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 私と同世代の鉄な方々のバイブルと言える、広田尚敬氏による保育社刊行の「蒸気機関車」です。中学生のガキ鉄がむさぼるように読んだ記事や写真を鮮明に覚えています。この本で蒸気機関車の仕組みから歴史、形式を学び美しい写真を見ては、「○○線に行けばこの機関車に会える」と思いを馳せたものでした。

 ところが、古本屋さんの書棚で見たこれは一回り大きなサイズで、頑丈な装丁です。発行は昭和49年2月とあります。当時は大学受験の頃、この本の記憶はありません。仮に目にしていたとしても、「なんだ同じ内容か」と素通りしていたのかもしれません。

 巻頭のメッセージには、一部写真の入れ替えや資料の付加を行ってデラックス版としたこと。「軸重軽減」(当時の趣味誌でよく目にした言葉ですね。)ではなく大形機としたこと、従前の小形機に変わる保存機関車として永く書架に置いて欲しい旨が記されており、思わず感傷的になってしまい衝動的に購入してしまいました。

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 右の古ぼけた本が、ガキ鉄バイブルの昭和43年7月発刊のもの。手元にあるのは同年8月の第二版で、価格は250円。

(2016/6/4)