線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

鉄分無しの観光旅行

 バスは函館に着き、市内のホテルを回ってツアー客を順に降ろして行きます。その途中、朝市の場所の向こうに連絡船の姿が見えました。

 青函トンネルの開通とともに役目を終えた連絡船ですが、あれから20年なのですね。20年前は休鉄期間に入った頃で、廃止間近の騒ぎを雑誌記事で見ていました。  連絡船には3回6往復乗っていますが、今となっては良い思い出です。連絡船自体もそうですが、青森や函館の待合室の情景を思い出します。

 初めての渡道では青森から臨時便に乗せられて深夜1時半頃函館に着きました。深夜とあって行く場所も無く、夜明けまで過ごした待合室での孤独感・寂しさ・これから先の旅のこころなしかの不安感等々思い出します。

 だだっ広い部屋にベンチが並んだだけの殺風景な場所で、潮の香というより匂いとともにまとわりつく蠅を眺めながら、早く夜が明けないかと願っていました。

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