昨今の電車・バスの行先表示は、すっかりデジタルですね。明瞭で手っ取り早くて良いのでしょうね。 さて昔昔の話になりますが、行先表示と言えば方向幕や方向板でした。旧型国電の前面に凛々しい方向板(前サボ)、旧型客車の側面に輝く方向板(横サボ)は、いい味出してました。 でも、この方向板の取替え作業は重労働だったようですね。何しろ鉄板ですから相当の重さです。係員によるサボの変更作業は、前サボは編成の先頭と最後尾の2枚だけですが、横サボは編成の各車両分の枚数です。これを小脇に抱えて、各車両を順に回って手際良く取替えたり裏返したりの作業は見事でした。 そんなサボが、前サボはホームの先端に、横サボはホーム事務室脇に並べられていたのを思い出します。
75年2月 天王寺にて