荷物用台車を眺めて感傷に浸っていると、その直ぐ脇で現実の荷扱いが行われていました。 機関車のような牽引車の後ろに、新聞を積んだ数台の台車が連結され、ホームを進んで来ます。電車に横付けすると、すぐさま積み込み作業が始まりました。
乗客でごった返すホームをバタバタと発動機のエンジン音を唸らせ、ガンガンガンと連結された台車が前後動しながら迫ってくる様子を、よく見かけたものです。 あの懐かしい光景がまだ残っていることに感動です。牽引車はバッテリー駆動となって勇ましいエンジン音は無く、連結された台車の編成も短めではありますが、平成の世の荷扱いが続くことを願って止みません。
新鋭231系に掲げられた「荷物室」の表示、旧国や115などの半室を仕切って荷物室にした姿を、ローカル線で見たことはありますが、銀色の新鋭車両がその役を担っているのも、また頼もしくさえ思えました。