線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

鉄道郵便車

 東京・国立市郵政研修施設で保存されている鉄道郵便車(オユ102555)に会って来ました。

 屋外でありながらも屋根付きであり、建物に隣接し周囲が木々で囲まれていてることもあってか、風雨の浸食に耐えているようです。

 守衛さんに申し出ることで車内の見学も可能、この車両の設置当初以来30余年ぶりに足を踏み入れました。現役当時そのままと思える保存状態を維持していました。

 鉄道郵便局で使用されていた日付印の展示もあります。これは以前にも拝見した資料ですが、時間の経過でアクリル板が流石に変色・・・。

 展示の日付印は昭和60年12月1日とあり、当時既に扱便(郵袋搬送のほか車内で郵便物を1通づつ区分作業するもの)は終了し護送便(区分作業することなく、郵袋の搬送のみ行う)だけとなっていたことが判ります。

 説明を読むと青函航路を航送されていたことも判ります。本州と北海道を行き来していたのですね。

(2022/12/8)

 

 急行列車や普通列車に郵便車が連結され、各駅での郵袋等の授受の様子を旅の途中などで見かけたものですが、カメラに収めることはほとんどありませんでした。東海道線沼津駅で偶々スナップしたものを紹介します。

14:29 汐留発東小倉行きの荷33レが到着。濛々と蒸気暖房の湯気が上がる中、沼津局宛及び静岡県宛の内郵便番号上二桁41地域宛の郵袋の積み下ろしと、同地域から中京、関西、山陽、九州地域あて郵袋の積込が行われます。

 停車時間は僅か5分。積込積み下ろしに過誤があってはなりません、車内の乗務員とホーム側の郵便局員との緊張の連携作業です。この列車には荷物車も連結されており、ホーム上では国鉄小荷物の受け渡しも同様に行われていました。

(1983/11/30)