満員の高校生を乗せた若桜行きDCは定刻に発車。満員とは言っても車内は都会のような殺気立った空気はなく皆落ち着いたもの。発車して直ぐ、僅か一駅先の八頭高校前で全員が下車です。
降りる時も我先にということはなく、まずは立っている人のドアに近い順。それが終わると座っている人のドアから遠い順と整然に、これは先輩からの伝統なのでしょうか。
結果、残った客は通勤の方2人と自分の3人だけ、隣の車両も同様に2~3人だけ残ったようでした。1日の輸送人員の大部分は、通学時間帯のこのひと駅間であることを実感しました。因みにこの駅間の運賃は100円と、それは全国一の低廉だそうです。
丹比駅に到着。ここも安部駅同様に美容室が入居していましたが、朝早い時間だったので営業前のようでした。
古レールを利用したホーム上屋が実に堂々とした佇まいでした。他の駅とは明らかに違う様相です。今回アップに際し友人から頂いた資料を拝見すると、その昔はこの駅からは木材チップの積出しが行われていたとのこと。画面左あたりにそのための設備があったようです。
古レールには「カーネギー」の刻印が読み取れるものもあります。
待合室は広く、八東駅と同じタイプの出札窓口がありました。
ここにも乗車券委託販売の案内がありましたが、良く見ると窓口に呼び鈴があり、そこから顔を出してくれるようです。(安部駅では壁の小窓でした。)
ラッチ脇には味のあるベンチがありました。ふと見上げると「みんなで乗ろう若桜鉄道」のメッセージ。
(2023/6/22)