線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

祝 三陸鉄道リアス線開業

 3月23日(土)に三陸鉄道宮古〜釜石間が開業しました。御存知のとおり、震災で不通になっていたJR山田線の宮古〜釜石間を引き継いでの開業です。

 ここまで来るにも紆余曲折があったと聞きます。この区間の復旧に際してはJRがBRT化を提示したところ、地元からは「鉄路」での復旧を希望。結局はJRが復旧させ、完成を以て三陸鉄道に移管するという形となりました。

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 朝、東京を発ち宮古に着いたのは午後1時過ぎ、ほどなくして釜石からの祝賀一番列車が到着しました。大漁旗でのお出迎えです。

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 この日は試乗を兼ねた祝賀列車のみの運行ですが、発着の都度、色鮮やかな大漁旗が寒空を吹き飛ばすように振られます。

 この宮古は寒い曇り空と思ったら、海側から雪雲が広がってきて一気に雪が視界を覆ってしまい、また薄日が差してという目まぐるしい天候でした。

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 薄日が差して来たので近くの閉伊川鉄橋に行ってみました。鉄橋上にのみ日が差してくれて、白と赤のカラーリングの車体が引き立ってくれました。

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 川岸に繋がれた小舟とガーター橋という一見長閑な風景ですが、よくぞこの風景が蘇ってくれたものです。

 震災では半数のガーターが流失し、橋脚のみが川の中に立っていました。山田線の列車密度を考えてもこのまま廃線となるのも仕方あるまいと正直思ったものでした。

 居合わせた地元の方々も、良かった嬉しいと口々に仰り、列車に向かって笑顔で手を振っておられました。

(2019/3/23)