下吉田の14系ハネに行ってみました。野ざらし展示なので外板の痛みを心配しているのですが、今のところ美しい状態を保っているようです。
車内も汚れや傷みがあまり見られず良い状態でほっとします。寝台列車が次々と消滅し、過去形になりつつありますが、例えばこんな設備を指さしながら「昔はね・・・」の枕詞で解説すような存在になってしまったことが寂しくあります。
寝台車の余韻に浸りたいところですが、静態保存故に暑くてたまりません。早々に退散しようと思った時、係員の方が来て「これから発電機を回して冷房を入れます」と案内してくれました。車掌室から操作するとブルンブルンとあの音と振動が始まり、ほどなくして操作板のパイロットランプが冷房へと変わり、涼しい風が降りてきました この時ばかりは発電機の音が頼もしく思えました。
12系や14系のエンジン音は、いささか閉口気味ですが、この静態保存が実は生きているんだなと実感できます。でも、周辺の住民の方々には迷惑な話かも知れませんね。(2012/08/12)