折角下之郷に来たので、企業さんに保存されている丸窓電車を見に行くこととしました。
下之郷駅から西丸子線という、かつての電車路線そのままの名称の小型バスに乗り込みます。上田丸子電鉄西丸子線は昭和30年代に廃止されていますが、当時の駅名そのままのバス停が点在し、この山里の風景の中を電車が走っていたのかなと想像しながら10数分で到着です。
バス停の直ぐ近くにある、長野計器という企業さんの正門前にこの姿がありました。
思わずカブリツキます。丸窓、UKK(上田交通)のマーク、別所線の方向板、懐かしい!
現役時代にも何度か会っている丸窓ですが、このようなカブリツキは保存されている今だからこそ出来るものですね。
リベット溶接の車体、窓枠の保護棒、中央扉には頑丈そうな手摺り、そしてこの重厚な姿を一層引き立ててくれるのが、床下のトラス棒ですね。
釣り掛けモーター音も勇ましく、塩田平の田園風景を行く姿が脳裏をかすめます。 (2020/10/14 記)