3月27日(日)、この日を以って長電2000系A編成が引退することとなり、当日は日中の特急運用をA編成とD編成で賄うという粋な計らいが組まれました。
日中の特急が全て2000系というと、昔は当たり前の光景だったし特急列車として光輝いていました。また、長電そのものが今より元気があったようにさえ思えます。 当日は晴天に恵まれて沿線各地でカメラの放列に見送られたことと思いますが、ここはひとつ大昔のスナップを眺めながら、静かにA編成にねぎらいの言葉をかけてあげたいと思います。
2000系が隣同士で並ぶことは日常のこと。長野行きと湯田中行きが信州中野で交換です。当日は中野での交換こそ無かったものの、この時代を彷彿させる運用でした。1982/05/02 信州中野
もう少し時代を戻してみると、こんなスナップもありました。各駅停車「長野」行きの看板を掲げたD編成と、特急「のざわ」号の並びです。方向幕が装備される前、冷房化される前、シールドビーム化される前の姿は実に流麗な容姿を誇っていたのですね。 1976/03/24 須坂
残るはD編成のみとなりましたが、既に定期運用は無く、団臨か不意の代走運用に入るのが関の山でしょう。ですからD編成にとってもこの日が実質最後の晴れ舞台だったのかも知れませんね。