先日の新聞記事で江ケ崎跨線橋が架け替えられることを知りました。江ケ崎跨線橋と言ってもご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、かつての新鶴見操車場に架かる道路橋です。しかしその姿は旧鉄道橋を道路橋に転用したもであることから、鉄道橋そのそのです。
広大な操車場とそれを直角に跨ぐ跨線橋として、新鶴見の栄華を今に伝える貴重な構造物と思っていました。
考えてみれば、操車場廃止間際に訪れて以来のことです。横須賀線の車窓から、広大な空き地の様子は見ていましたが、いざ橋のたもとに立ってみると、幾筋もの線路とびっしり埋め尽くした黒貨車の群れが忽然と消えてしまったことが未だに信じられません。
ご覧のとおり道幅は狭く、歩道が分離されていません。大型車やバスが来ると、かなり怖いです。この橋も管理も2〜3年前に自治体側に移っているそうで、そんなことも架け替えのきっかけとなったようです。
操車場跡地には企業の建物や病院が建ち、マンションの建設予定を知らせる大きな看板も出ています。そしてついに江ケ崎跨線橋が消えるに至り、ここが東洋一を謳った操車場であったことを偲ばせるものが消滅しようとしています。