北条鉄道の粟生駅はJR加古川線との共同使用となっている。というか元々は同じ国鉄線なので当たり前か。駅は無人で中間改札も無いものの、JR側のIC乗車券所持の乗客に対応出来るようタッチのみの簡易機がある。
加古川線加古川方面ホームに立つと、好ましい外観を保つ跨線橋の向こう側に西脇市方面とホームを共用する北条鉄道線がある。
階段を上る。段差が小さく老人や子どもにも優しく登りやすい階段だ。足下も壁も天井も全て木造、ちょっと心が躍る。
骨組みは勿論古レールを使用しているが、手の届く範囲の柱や壁は木材。ペンキ塗りされているとはいえ、木に囲まれている空間は居心地が良い。
突き当りには階下への案内。かつては「北条町 西脇市方面」とでもあったのであろうか。あたかも「額縁の絵」のように田園風景が見渡せる。
通路には窓ガラスが無く、しかも目の高さで外が見渡せる、これ程まで解放感たっぷりの跨線橋は初めてかも知れない。
(2024/1/17)