線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

塞がれた駅舎

 釜石から宮古への移動手段は、山田線が不通になっている今はバスの乗り継ぎとなります。車窓からは赤く錆びついたレールを所々で見ることが出来ましたが、場所によっては築堤がプッツリと途切れ、その先の線路がどこなのか全く分からないところもありました。

 かつては賑わっていたであろう市街地も、あたり一面は家々の土台を残すのみ。ポツンと立つガランとした建物は役場だったところとか。あの日あの時刻で止まったままの時計が壁に架かっているのを見ると胸が詰まります。

 バスを船越駅前で下車。本来はここで乗り継いで宮古へと向かうのですが、知人が迎えに来てくれて助かりました。

 まずは駅舎をスナップと、寄ってみると最近建て替えられたであろう駅舎は塞がれています。なんとも悲しい光景です。

 船越から豊間根津軽石と寄りましたがどこも駅舎は塞がれたまま。人が寄ることを拒むかのような状況にあって、赤いポストが健気にも気を吐いていました。(というふうに、見えました・・・。)

 磯鶏駅もご覧のとおり、防犯のためなのか雪害対策なのか分かりませんが、余りに寂しい光景です。昨秋周った岩泉線では、こんなことは無かったし、各駅ともにきれいに掃除されていたことを考えると、やりきれない気持ちです。

 磯鶏駅の脇にキュウロクが静態保存されていました。海が近い場所であるにも関わらず状態も良く、保存に携わる方々の熱意を感じました。

(2014/4/5)