線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

奥出雲おろち号に乗る

 DE10+スハフ12+スハフ13の編成で入線してきた「奥出雲おろち号」を観察します。

 区名札には「後」。後藤総合車両所配置とのことですが、あの「後藤工場」の「後藤」と、自分の中では結びつきます。

 備後落合方のスハフ13がトロッコ車両に改造されており、こんな銘板もありました。

 宍道方のスハフ12はシートがリクライニング化されている以外はほぼ12系のままですが、一方のスハフ13は側窓は取り払われ座席は木製ベンチ、冷房装置は取り外された上、車掌室部分はこのように貫通路が塞がれて運転室になっていました。

 「よくもまあ、こんなズタズタに改造してくれたものだ」と思いながらも、爽やかな風が吹き抜ける車内を楽しみました。

 帰宅後このスナップを改めて眺めると、「お、もしかしてこれは子供のころ見た半室運転台ではないか!」と、懐かしさがこみ上げてきました。ズタズタ改造を嘆くどころか、これは昭和の鉄道シーンの再現と気付かされたのでした。

 途中駅では1~2分の停車時間しかありませんが、出雲坂根では唯一の5分停車となるので、車外に出て駅舎を眺めたり列車をスナップしたりの大忙しの時間となります。

 ひと時心が和む、新緑に包まれた出雲坂根での5分停車でした。

(2023/5/16)