線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

鶴見臨港鉄道を偲ぶ

 鶴見駅中間改札の向こう側の鶴見線ホームは、かつての鶴見臨港鉄道の時代のもの。自分が10代20代の頃からずっと同じ佇まいを見せてくれているのが嬉しいです。

 改札口が廃止されたら改めてホームに入ることとして、きょうは外観を眺めることにしました。

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 白く化粧直しされていますが、優美な曲線を描いた建物は昔のまま。あの頃は東口の駅ビルに対して、なんとも古臭い冴えないものという印象でした。京浜百貨店(今は京急ストア)が入居していて、京浜百貨店イコールこの侘しい建物という目で見ていたように思います。

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 円筒状のこの内部には階段でもあるのでしょうか。昔の交通博物館を連想しますね。鶴見を離れて久しいですが、こうして戻ってみても昔の自分が目にした時代の姿のまま、そして昭和初期の鶴見臨港鉄道時代の姿のままを保ってくれていることに大きな感慨を覚えます。

(2022/2/18)

 先日、ある雑誌記事で「鶴見臨港鉄道」の社名が2019年まで残っていて、今は改称されていると知りました。建物だけでなく会社名が平成の時代まで残っていたのですね。そう言えば昭和の終わりころのある日、京浜東北線のホームの目の前のビルにその社名の看板が出ていたのを思い出しました。(2022/4/7)