線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

或るイベント列車

 1984年10月のこと、鉄道記念日のイベント列車が走りました。旧客に乗って上野から日光まで往復するというもので、牽引機は当時既に希少となっていたEF58の89号機であると募集案内にも記されていました。

 自分は「乗る」よりも「撮る」ほうですが、この時は「久しぶりに旧客の旅を味わうとするか、東北本線のかつての福島行き、一ノ関行を偲んでみよう」と思っての参加です。

(日光)

(日光)

(宇都宮)

 ごらんの通りの旧客6両編成ですが、何故かカマの両エンドには「はくつる」と「ゆうづる」のHMが掲げられています。宇都宮では進行方向が変わるため機回しされ、自ずと出発時とは違うHMが先頭になりました。

 世代交代等で希少となった機関車や客車、或いは電車を使って団体列車を仕立てて集客するというイベント列車企画のはしりだったでしょうか、時代の変化を感じました。時代の変化は車内にもありました。鉄チャンといえば個々で活動し、一人悦に入るところがあると思っていましたが、グループのノリで盛り上がり車内外で大はしゃぎする面々が現れ、家族連れや夫婦旅の方々が眉を顰める場面も・・・。

 時代の変化を目の当たりにし、自分の鉄へのスタンスも見直すべき時が近づいたかなと感じた、この日のイベントでした。

(1984/10/14)