線路端のブログⅡ

高架化されても、高いフェンスに遮られても、やっぱり線路端が好き・・・。

赤岩

 先ごろ、JR東から「来る3月ダイヤ改正にて奥羽本線赤岩駅廃止」がアナウンスされました。近年では停車する列車が1本も無いという休止状態だったようですが、かつての4駅連続スイッチバックを旅した思い出を振り返ると、いささか寂しいものがあります。

f:id:senrobata:20220415130215j:plain

 福島駅を発車した奥羽本線下り普通列車は、庭坂駅を出ると右に大きなカーブを描きながら、勾配を登り山へと分け入って行きます。

 その先の米沢に至るには、奥羽山脈吾妻連峰の峠越えという難所が控えているため、赤岩、板谷、峠、大沢と4駅連続のスイッチバックで越えねばならず、まずは最初の赤岩に停車です。

f:id:senrobata:20220415130225j:plain

 この地点で海抜330m。既に東京タワーと同じと思うと、この先どれだけ登るのか期待が高まります。

f:id:senrobata:20220415130234j:plain

 駅名標の向こう側に本線の架線柱が見えます。その高さからもホームと本線の位置関係が推測できますね。

f:id:senrobata:20220415130244j:plain

 スイッチバックでの停車時間中に特急「つばさ」が通過して行きました。

 特急の乗客は、電気機関車牽引の普通列車が退避していること、それは急勾配を登るためスイッチバックを要していることも知る由もないでしょう。まして、山形新幹線となった今ではなおの事・・・。

(1984/5/31)