木曽・王滝森林鉄道と言えば「これ」、ボールドウィン製の蒸気機関車。
巨大しかも特異な形態の煙突を持つ姿が、若い頃見た雑誌記事の写真から強烈な印象となって残っています。
王滝森林鉄道廃止の記事から40年余、ついに実物に会えました。写真で見たという記憶の中だけの姿を、実際にこの目で見ることができて、ここに来た甲斐があったというものです。
乗り場に併設された資料館は、中がそのまま検修庫に繋がっていますが、外に出ると機関車を間近に見ることができます。
その検修庫は実際に検修作業が行われており、先ほどまで庫内の奥に居た愛すべきモーターカーが、偶然にも点検に出て来てくれて、ツーショットが撮れました。もう大感激です。
カマに火は入っていませんが、こうして佇む姿は今にも動き出しそう。
廃線跡に残された車両たち、現役バリバリのDLと動態保存されているモーターカー。そして美しく整備されているボールドウィン。それらの姿に観光鉄道と侮るなかれを実感しました。
(2017/8/24)