それまであった家並みも駅も高架橋も一瞬にして消えてしまった島越。もうこのまま線路も途切れたままになるのではないか、そんな気持ちを誰もが持ったかも知れません。
そんな島越に再び三鉄が来たのですから、地元の方にとってはまさに待ちに待ったこの日だと思います。列車の発着に合わせて、ホーム上では大漁旗が振られ歓声が沸き起こっていました。
ホームを見上げると、青空を背景にみなさんの歓声が聞こえてきました。
でも、駅が出来たものの、乗客となるべき住人は居ませんし、海水浴客で賑わったという海岸も波消しブロックで覆われています。
所期の目的である全線開通を果たした今、利用者減という現実に、むしろこれからが三鉄にとっての正念場かも知れないなと思いました。
(2014/4/6)